『 廓然無聖 』
かくねんむしょう
カラッと晴れわたった境地には
いっさいの迷いも、煩悩もない
さらには、尊い悟りさえない
理想の心の境地には悟りさえないとするのが禅です
首をかしげるかもしれませんが
悟りがあるとすれば
その対極には迷い(煩悩)があることになります
これは「悟りVS迷い」という二元論です
そこを突き抜けたのが
この禅語の風光
生まれ落ちたばかりの赤ちゃんのまっさらな心が
それにあたるかもしれません
迷いも悟りも超えた
理想の「心の境地」
禅ごよみから