『 雁去燕来 』
かりさりつばめきたる
雁が去っていく時期になると
燕が飛来する
自然の移り変わりには
はからいごとが何もない
冬鳥の雁が北に帰って行くのに合わせるように
燕がやってきて
家の軒下で巣作りを始めます
毎年繰り返される当たり前の風物詩
どのにも作為のないその「当たり前」のことが
じつは真理そのものなのです
人はどれだけ当たり前のことを
当たり前にできているでしょうか
一度
考えてみるのもいいかもしれません
真理はいつも
「当たり前」のことのなかにある
禅ごよみ から