『 清風万里の秋 』
せいふうばんりのあき
どこまでも広がる平原に
清らかな秋の風が吹いている
とらわれなければ
心の中を清風が吹きわたる
晩節を汚す
という言葉があります
いつまでも
地位や肩書にとらわれて
恋々としているといった図は
その典型でしょう
その人の器量が問われるのが
引き際です
お荷物にならないうちに
まだ惜しまれている間に
みずから潔く身を退く
人生の仕舞い志度に
とりかかる晩節は
かく清々しくありたいものです
晩節こそ
清風の心で生きる
禅ごよみ から